株式会社を設立する際に、最も大切なのが、機関設計をどうするのかということです。機関とは、株主総会、取締役会、監査役などのことをいいます。つまり会社の運営形態を定めることを会社の機関設計と呼んでいます。

① 取締役会非設置会社

会社の機関設計のパターンには数多くありますが、最もシンプルなのが取締役会を設置しない取締役会非設置会社と呼ばれるパターンです。この場合には、(株主総会+取締役)という機関設計になり、ひとりで創業する場合にはこのかたちが一般的です。

一方、何人かで創業する場合には取締役を複数おくことになります。この場合には取締役全員に代表権を持たせることもできますが、代表取締役をひとり決めるのが一般的です。

② 取締役会設置会社

取締役会を設置する場合には、取締役が3人以上、監査役が1人以上必要ですので、役員が最低4人必要です。

ここで知っておくべきことは、株式会社では、株主が出資して経営は取締役会に委ね、株主総会で監査役を任命して、監査役に経営をチェックさせるというのが常道だということです。

いずれにせよ、取締役会を置くか否かは、その必要性と設立する際の状況をみて決定することとなります。