”小規模企業共済制度”というのをご存じですか?

これは、国がつくった経営者のための退職金制度です。

国というのは、「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」です。中小企業の経営を様々な施策で支援している機関です。

経営者の方々の高齢化が進み、中小企業にとって事業承継を円滑に進めるのは重要な課題ですが、その一助となるのが、この”小規模企業共済制度”です。

小規模な企業の経営者の方々にとってみれば、「退職金なんてとてもひねり出せない」とお考えかもしれませんが、この制度がお役に立つのではないでしょうか?

この制度に加入できるのは、

・従業員5人以下の小売・卸売・サービス業

・従業員20人以下の農林漁業・製造業・建設業・運送業・旅館業・娯楽業等

の経営者ですが、平成29年3月末現在で、約132万人が加入されておられるようです。

また、一人当たりの共済金支給額の平均は、約1,082万円だそうです。

この制度のメリットとして、

1.掛金は全額所得控除の対象となること

2.受け取り時も税制上の扱いが有利になること

があるようです。

商工団体、青色申告会、金融機関の本支店などで加入できるようですので、事業承継を考えておられる経営者の方は、将来への備えとして、検討されてみてはいかがでしょうか?