前回は創業融資のポイントについて書きました。創業融資を受ける場合、日本政策金融公庫の融資と自治体の制度融資のどちらが良いのか迷う方もおられると思いますので、今回は制度融資のメリットとデメリットについて書きます。

まず、制度融資のメリットですが、

  1. 金利が安い。
  2. 利子補給や信用保証協会の保証料の補助がある。(すべてではありませんが)
  3. 元本を返済しない「据置制度」がある。

1の金利は、公庫が2%台なのに比べ、制度融資は1%台のものが多いです。さらに、2の利子補給を受けたら利率が1%未満になる場合もあります。

また、制度融資を受ける場合、信用保証協会の信用保証を受けなければいけませんが、その際に協会に保証料を支払わなければいけません。制度融資の場合は、自治体によってこの信用保証料を一部補助してくれるところがあります。

3の据置制度は公庫にもありますので、据置期間の確認が必要です。ただし、据置制度を利用した場合、据置期間が終わった後の元本の返済額が増えますので、据置制度を利用するかどうかはよく考える必要があります。

一方、制度融資のデメリットはというと、

  1. 自己資金までという限度額がある。
  2. 公庫融資に比べて金融機関の対応が厳しい。
  3. 信用保証協会の保証に時間がかかる。

1については、公庫融資が自己資金の9倍まで借りられるのに対して、明らかにはされていませんが、制度融資の場合は、借りられる額は自己資金までという限度を設けているところが多いようです。

2については、制度融資の場合、審査して貸すのは結局は民間の金融機関ですので、中小企業を支援するという国の政策を実現するための金融機関である公庫より対応が厳しいという現実があります。

3については、制度融資では保証人である信用保証協会の審査も受けなければなりません。自治体(プラス窓口となる商工団体)と金融機関、信用保証協会の4者が関わりますので、独自で審査する公庫にくらべて時間がかかります。

以上のように、制度融資にはメリットとデメリットがありますので、公庫の融資とくらべてどちらが自分に合っているかを検討してから判断すると良いでしょう。

もちろん、両方から借りることもできますので、その点は安心してください。